あああ、更新しなきゃ\(^o^)/ って思いながら、
あああああ、コミティアの原稿書かなきゃ\(^o^)/ って思いつつ、
学会の原稿やってます(^p^)

祝・学会の原稿に手をつけた ってことで、コミティアの原稿やりはじめたんですが、魔女様について語りたいことがあるので、ブログを書きます。今まではTwitterでやってたんですけど、ほら、やかましくなるから(^◇^;)


魔女は人付き合いが苦手というよりは、まじで経験値がゼロに近いっていう扱いです、私の中では。長く生きすぎたっていうせいもあるけど、若いころ、保護者達の過保護さによって、社会と没交渉だったせいもあると思います。

そもそも養母が人間社会から離れて暮らしていたし、伯父君はあれだし、彼女は、まともな人間とちゃんと関わり合ったことなんて無かったんじゃないかしら。他人と会うことがあっても、絶対に母親付きで、大抵の場合、相手も魔術師か魔女か呪術師で、そうなると相手からは「母親様の娘様」っていう扱いになるから、それはまともな人付き合いではないですよね。

小さい小さい世界に生きてきた魔女は、ほとんど唯一の世界だった養母を亡くして、そこで、もう世界を閉じてしまいます。伯父君は、まぁ、一応来訪者としては受け入れるぐらい。

世界を閉じた彼女は、どうしても拭えない強い諦念と共に、若い頃に人付き合いがゼロだった代償として謳歌すべき青春をすっ飛ばし、一見老成しているかのような精神を持ち合わせるようになります。でも、ときどき、押さえきれない激情を露わにして、不正が大嫌いだったり、人間の汚いところをすごく嫌がったり、そういう幼い面をぽろぽろと零してしまいます。誰かに許される必要性を感じていないし、自分を許してないし、誰のことも許していない。

でも、それは彼女の自惚れなわけです。彼女は最後まで認めることはできなかったけれど、母親が愛した世界を彼女なりに愛する方法を見つけていたし、何人かの人間を通して、世界を許していた。でなきゃ、あそこまで献身的にはなれませんし、なりません。

と同時に、彼女は養母の存在によって、世界に括り付けられていた存在とも見て取れます。自分の為に生きることも出来ただろうけど、彼女の育った小さい世界がそれを許さない檻みたいなものだったと、私は思っています。彼女は檻から出る方法を知らなかったし、知っていたし、興味がなかったとも言える。

そもそも、彼女は自分のために何かするっていう気概には、かなり欠けている人です。そういう人って、周りを冷や冷やさせてしまうものなんですが、やっぱり彼女もそうです。

まぁ、そんな魔女ですが、最後の一番最後に伯父君の手によって、世界から放り出されて、解放されて、ちょっと魔法の使えるただの女性になります。死なずの魔女と呼ばれ、異端者と呼ばれ、世界樹の秘密を知り、世界の崩壊の運命を真っ向から見続けなければならなかった彼女が、いきなり羽の無いか弱い(笑うところです)女性として、異世界に放り出されたんです。

彼女は自由になりました。彼女本人が自覚できるほど、そして、恐怖するほどに彼女は自由になってしまいました。

で、魔女が、それからどうしたかっていう話が幽玄世界です。

幻想世界は魔女による世界の為の話。
過去世界はおさらいと予習の話。
幽玄世界は魔女による魔女の為の話とそしてその未来の話です。

うん。語ったな。作者本人が作品解釈みたいに書いてますが、これで良いんです。皆さんには皆さんの解釈があります。私には私の解釈があります。私は、そういう世界観が好きです。